黒い前歯に対しての前歯のセラミック+ウォーキングブリーチ
10年前程前に神経を抜いた右上前歯の審美障害を主訴に来られた方です。
治療法としては3つあります
①セラミッククラウンをかぶせる
②裏に穴を開けてウォーキングブリーチをする
③ウォーキングブリーチで土台を白くして、その後セラミッククラウンをかぶせる
です。
今回は③の方法で、ウォーキングブリーチで1ヶ月程かかりましたが、急がば回れで一発で綺麗なセラミックが入りました。かかった費用はブリーチング48500円、セラミック110000円でした。
ブリーチのみ終えた状態。薬交換を3〜4回行いました。
セラミックの型取り前の状態。反対側の前歯は天然歯で、セラミックを用いても色がピタッと一致させるのは難しいので、色合わせは慎重に行います。
治療後の画像です。E-maxクラウンで色はA1を基準にセラミスト(歯科技工士)の方に、合わせて頂きました。どの歯がセラミックかわからないくらい綺麗に自然に仕上がりました。
最初の歯の黒さ(この症例)で、もし仮にウォーキングブリーチなしでやった場合、色遮断用の真っ白な接着剤でつけたりもするのですが、歯の透明感が損なわれる場合があり、そうすると何回も色合わせで通った末に妥協的にフィニッシュということになりかねません。ですので最初の見立て(診断)はとても大事となります。
※ウォーキングブリーチは神経が無い歯に用いるホワイトニングです。(単品価格 一回16500円)通常3、4回は必要
神経の無い歯の独特の黒さは通常のオフィスホワイトニングレベルの強い薬剤でも白くならないため、歯の裏に穴を開けて薬剤を歯の中に入れます。薬交換を2〜4回繰り返すと白くなります(一回の交換の間隔は、1週間〜3週間程)。また、人によっては白くなりにくい場合もあり、そのような時は、セラミッククラウン治療に変更しなければいけない場合があります。
また、歯の表面の多くの面積が樹脂の詰め物で覆われている場合もウォーキングブリーチはお勧めできません。条件次第ではありますが、できる時はウォーキングブリーチはとても良い治療法だと思いますので、ご希望の方はAERU歯科&矯正歯科までお問い合わせください。
※ウォーキングブリーチ
効果:神経のない歯に対して、ブリーチ剤を入れて白くします
副作用:根充(根の治療)が甘かったり、歯に亀裂が入っていたりすると痛みが伴う場合があります。またブリーチを浸透させるために歯の内部を大きく削らなければならない場合があります
費用:約50000円
※セラミッククラウン
効果:歯を台形に削って、セラミックのクラウンを入れます。
副作用:神経が生きている歯に対して行うと、一時的に滲みたり、歯髄炎で歯が痛くなったりした場合は神経を抜く必要が出てくる場合があります。
費用:前歯88000~110000円 奥歯48000~58000円